屋外に喫煙スペースを設置する際、手軽で耐久性のある「コンテナハウス」を利用する方法が注目されています。工場や物流倉庫、屋外イベント会場などでよく見かけるこのスタイルは、建物を一から建てるよりも工期が短く、移設も可能というメリットがあります。
しかし、一見すると頑丈で便利なコンテナ喫煙所ですが、導入には注意すべき点も多くあります。特に、建築基準法に基づく申請が必要なケースや、換気不足による臭い漏れのリスクなど、単に「箱を置けば終わり」というわけにはいきません。
本記事では、コンテナ喫煙所の種類や価格相場、導入時の注意点を整理し、より効率的に導入できる「喫煙ブース」という選択肢についても解説します。

コンテナハウスを喫煙所として利用する方法
コンテナハウスには大きく分けて2つの種類があります。
- 貨物用コンテナの改造:
海上輸送などで使われるコンテナを再利用するタイプです。頑丈ですが、建築基準法上のJIS規格を満たしていないことが多く、建築確認申請が通らないケースが多いため、喫煙所として正規に設置するにはハードルが高いのが現状です。 - 重量鉄骨造のコンテナ風ユニット:
建築用としてJIS規格の鋼材を使用して作られたユニットハウスです。外観はコンテナに似ていますが、建築基準法に適合しており、喫煙所として採用されるのは主にこちらになります。
コンテナ喫煙所の特徴
コンテナ喫煙所の最大の特徴は「堅牢さ」と「独立性」です。
雨風や台風にも耐えられる強度があり、屋外の過酷な環境でも長期間使用できます。また、独立した建物として設置するため、母屋とは完全に隔離された喫煙空間を作ることができ、非喫煙者への煙の影響を物理的に遮断しやすいというメリットがあります。
プレハブ喫煙所との違い
「プレハブ」「ユニットハウス(軽量鉄骨)」「コンテナハウス(重量鉄骨)」は混同されがちですが、工法や耐久性が異なります。
- プレハブ:
部材を現場に持ち込んで組み立てる工法。自由度は高いですが、現場での工期が長くなります。 - ユニット・コンテナ:
工場でほぼ完成形まで組み立ててから現地に運び、クレーンで設置する工法。現場での工期が圧倒的に短く(最短1日など)、移設も容易です。
コンテナ喫煙所の価格相場
コンテナ喫煙所の導入費用は、本体価格だけでなく、設置に伴う付帯工事費が大きく影響します。

本体価格の目安
- 小型(10ft程度): 100万円〜200万円前後
- 中型(20ft程度): 200万円〜400万円前後
これはあくまで「箱」としての価格であり、基礎工事、内装(不燃材の壁・床)、断熱材、窓、ドア、電気配線などが別途かかります。
輸送・設置費用
工場から現地までの輸送費(数万円〜数十万円)と、設置するためのクレーン作業費(数万円〜)が必要です。設置場所までの道路幅が狭く、大型トラックやクレーンが入れない場合は、さらにコストがかさむか、設置自体ができない可能性もあります。
内装と換気設備の追加コスト
喫煙所として使うためには、換気扇や給気口の設置が必須です。
喫煙所として機能させるためには、コンテナ本体の価格に加え、基礎工事やライフラインの引き込み、法規制に対応するための設備投資が必須となります。
20フィートコンテナ(約4.5坪)を用いて喫煙所を設置する場合、本体価格とは別にまとまった費用を見込んでおく必要があります。一般的な費用の内訳と目安は以下の通りです。
- コンテナ本体(箱のみ): 約200万円
- 付帯工事費: 500万円〜1,000万円
- 内訳:基礎工事、内装工事(不燃・準不燃)、照明、電気工事、地盤調査費など
- 脱臭装置: 約200万円
- 近隣への配慮として、高性能な脱臭機の設置が推奨されます。
なお、上記金額には「バリアフリー化工事(スロープ設置など)」や「建築確認申請費用」は含まれていません。設置場所の状況や仕様によって金額は変動するため、余裕を持った予算計画が必要です。
コンテナ以外の喫煙所設備の選択肢
「コンテナは魅力的だが、もっと手軽に導入したい」「臭い対策を重視したい」という場合、他の選択肢も検討してみましょう。
屋内外対応 喫煙ブース
屋内外対応 喫煙ブースは、コンテナと同様に屋外設置が可能で、かつ喫煙所としての機能(換気・脱臭)があらかじめパッケージ化された製品です。堅牢な構造で雨風に強く、エアコンの取り付けも可能です。コンテナを一から改造するよりも設計の手間がなく、確実に法令基準(風速0.2m/s以上)をクリアできるため、導入のハードルが低いのが特徴です。
高性能プラズマ集塵脱臭装置
高性能プラズマ集塵脱臭装置は、独自の脱臭メカニズムによりタバコの煙に含まれる粒子状物質(タール等)やガス状物質(アンモニア等)をフィルタにより除去し、喫煙室の臭い問題を解決します。

設置前に確認したいポイント
コンテナ喫煙所を導入する前に、以下のポイントを必ず確認しましょう。
設置場所の寸法と周辺環境
- 搬入経路:
トラックやクレーンが入れるか。電線や樹木が邪魔にならないか。 - 基礎工事:
コンテナの重量に耐えられる基礎(コンクリート等)が必要です。
電源・換気の条件
換気扇や照明、エアコンを動かすための電源引き込み工事が必要です。また、排気口の向きによっては、近隣住民や通行人から「タバコ臭い」とクレームが来る可能性があるため、脱臭対策や排気位置の検討が不可欠です。
建築確認申請の有無
これが最も重要です。
コンテナハウスであっても、土地に定着して継続的に使用する場合は「建築物」とみなされます。
- 防火地域・準防火地域内:
原則として建築確認申請が必要です。 - それ以外の地域:
床面積10㎡を超える増築の場合、確認申請が必要です。
確認申請には建築士による設計図書が必要となり、費用と時間がかかります。「置くだけだから大丈夫」と安易に設置すると違法建築となるリスクがあるため注意が必要です。
トルネックスの喫煙ブースの特長
トルネックスでは、コンテナ喫煙所の代替案として、高機能な「屋内外対応 喫煙ブース」を提供しています。
- 屋外利用も可能な構造:
耐久性に優れた素材を使用し、雨風に耐える設計です。 - におい漏れを抑える設計:
独自の気流制御と高性能脱臭フィルタにより、近隣への臭い漏れを最小限に抑えます。 - 現場に合わせた設置サポート:
建築確認申請が必要かどうかの判断や、設置場所の提案など、専門スタッフがサポートします。
トルネックスのサポート体制
- 現地調査:
設置予定地の状況を確認し、搬入経路や法令上の制限をチェックします。 - 導入計画の提案:
利用人数や予算に合わせて、最適な機種とレイアウトを提案します。 - 設置サポート:
基礎工事から本体設置、電気工事まで一括で相談可能です。 - 導入後の保守対応:
定期的なフィルタ交換や点検サービスを提供し、長期的に快適な環境を維持します。
まとめ
コンテナ喫煙所は頑丈で独立性が高い反面、建築確認申請や基礎工事など、導入には専門的な知識と手続きが必要です。
「手軽に屋外喫煙所を作りたい」「臭いクレームを絶対に避けたい」という場合は、喫煙所専用に設計された「屋内外対応喫煙ブース」の導入が、コストと手間のバランスにおいて最適な選択肢となることが多いです。
喫煙所設備の導入に関するご相談はWEB面談でも受け付けています。敷地条件や利用人数に合わせて、最適なプランをご案内します。
