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油煙(ゆえん)とは?読み方や発生原因から工場・厨房の対策まで解説

工場や飲食店の厨房で作業をしていると、視界が白く霞んだり、独特の油臭さが鼻についたりすることがあります。これらは一般的に「油煙(ゆえん)」と呼ばれる現象ですが、単なる煙として放置するのは非常に危険です。油煙の正体を正しく理解せずに対策を怠ると、従業員の健康を害するだけでなく、設備の故障や大規模な火災といった取り返しのつかない事態を招く恐れがあります。

本記事では、意外と知られていない油煙の基礎知識から、人体や建物に与えるリスク、そして環境基準にも適応した効果的な除去対策について、専門外の方でも分かりやすく解説します。

油煙とは?正しい読み方と意味

まずは、言葉の定義から確認していきましょう。正確な知識を持つことは、適切な対策を講じるための第一歩となります。

読み方は「ゆえん」

油煙という漢字を見て「あぶらけむり」と読んでしまう方も少なくありませんが、正しい読み方は「ゆえん」です。報告書や会議、あるいは専門業者との打ち合わせの際に正しく使い分けることで、円滑なコミュニケーションが可能になります。

物質としての正体とオイルミストとの関係

本来、油煙とは「油を不完全燃焼させた際に出る煤(すす)」を指す言葉でした。歴史的には墨の原料として重宝されてきた背景があります。しかし、現代の産業現場や飲食店の厨房において語られる油煙は、少し異なる意味を持ちます。

工場での加工熱や調理時の熱によって油が蒸発し、それが空気中で冷やされて微細な粒子となったものを指して使われるのが一般的です。技術的な分野では「オイルミスト」と呼ばれることも多いですが、現場では「油煙」と「オイルミスト」はほぼ同義の有害物質として扱われます。

油煙は非常に粒子が細かく、一度発生すると空気中に長時間滞留し、工場の隅々まで拡散していく性質を持っています。

水蒸気(湯気)との見分け方

白く見える煙が、単なる水蒸気(湯気)なのか、有害な油煙なのかを判断することは極めて重要です。以下のポイントで見分けることができます。

  1. 消えにくさ
    水蒸気は周囲の空気と混ざるとすぐに消えてしまいますが、油煙は一定時間消えずに漂い続けます。
  2. 臭いの有無
    水蒸気は無臭(または食材の香り程度)ですが、油煙は焦げたような油独特の刺激臭を伴います。
  3. 周囲のベタつき
    換気扇の周りや壁、床がベタベタしていれば、それは水蒸気ではなく油煙が沈着している証拠です。

放置は危険!油煙が引き起こす3つのリスク

油煙の問題は、単に「職場が汚れる」だけでは済みません。放置することで発生する経営上のリスクは多岐にわたります。

人体への健康被害(呼吸器系への影響)

最も深刻なのが、現場で働く人々の健康への影響です。油煙に含まれる微細な粒子は、呼吸を通じて肺の奥深くまで入り込みます。

長期間吸い込み続けることで「オイルミスト肺(脂質性肺炎)」と呼ばれる呼吸器疾患や、喘息、喉の痛み、アレルギー性肺炎などのリスクが高まります。従業員の健康を守ることは企業の安全配慮義務であり、これを怠ることは離職率の増加や訴訟リスクにもつながります。

労働災害(転倒事故)と環境悪化

空気中に浮遊する油煙はやがて重力に従って床や手すり、階段に沈着します。油でコーティングされた床は極めて滑りやすく、転倒による労災事故の主要な原因となります。

また、工場内が白く霞むことで照明の光が遮られ、手元の視界が悪くなります。これが作業効率を低下させるだけでなく、加工ミスや別の事故を誘発する要因にもなります。

火災発生の原因と設備の故障

油煙は可燃物です。排気ダクトの内部に蓄積した油汚れに、調理の火や加工時の火花が引火すると、ダクト火災を引き起こします。ダクト内の火災は消火が極めて困難で、一瞬にして建物全体に燃え広がる危険性があります。

さらに、油分は制御盤などの精密機器にも侵入します。基板に油が付着してホコリが溜まると、ショートや熱暴走を招き、高額な設備の故障やライン停止を引き起こします。

現場でできる油煙・オイルミスト対策

リスクを最小限に抑えるためには、発生源での対策と、拡散させないための仕組み作りが必要です。

適切な換気設備の設置と給気バランス

換気において最も重要なのが「排気と給気のバランス」です。強力な換気扇(排気)を回していても、新しい空気を取り入れる「給気口」が塞がっていると、室内が負圧状態になり、煙がうまく排出されません。

「換気扇が回っているのに煙が吸い込まれない」という場合は、まず窓や給気口を適切に開け、空気の通り道ができているかを確認してください。

マスクや保護具の着用

設備的な対策が整うまでの間や、一時的に油煙濃度が高まる作業を行う際には、防毒マスクや防塵マスクの着用が従業員を守るための盾となります。ただし、これらはあくまで補助的な手段であり、空間そのものを浄化する対策とセットで考えるべきです。

専用の除去装置(集塵機)の導入

一般的な換気扇(有圧換気扇)で外へ空気を出すだけでは、今度は近隣への悪臭被害や、屋外の壁面の汚れといった問題が発生します。

そこで、空気中に漂う油分を物理的、あるいは電気的に分離・回収する「油煙除去装置(オイルミストコレクター)」の導入が不可欠となります。これにより、工場・厨房内の環境を守ると同時に、外部への公害も防ぐことができます。

油煙除去装置の選び方|フィルタ式と電気式

油煙を除去する装置には大きく分けて2つの方式があります。それぞれの特徴を理解し、自社の現場に最適なものを選びましょう。

手軽だが目詰まりしやすいフィルタ式

不織布などのフィルタで油をこし取る方式です。

  • メリット:初期導入コストを安く抑えることができるため、導入のハードルが低いです。
  • デメリット:油煙は粘着性が高いため、瞬く間にフィルタの目が詰まります。目詰まりが始まると吸引力は劇的に低下し、頻繁なフィルタ交換作業と高額な消耗品コストが発生し続けることになります。

高効率でメンテナンスが楽な電気集塵式

静電気の力を利用して、粒子を帯電させてから極板に吸着させる方式です。

  • メリット:金属プレートの間を空気が流れる構造のため、物理的な「網目」が存在せず、目詰まりによる風量低下がほとんどありません。フィルタ式では素通りしてしまうような極めて微細な粒子(0.1㎛(マイクロメートル)以下)も強力にキャッチできるのが特徴です。
  • デメリット:初期費用はフィルタ式に比べて高めですが、洗浄して繰り返し使えるため、長期的なランニングコストは圧倒的に低く抑えられます。

方式別の比較表

項目フィルタ式電気集塵式
除去原理網目で物理的に遮る静電気による吸着
目詰まり発生しやすい発生しにくい
吸引力の維持交換直後のみ高い長期間安定して持続
電気代高い低い
維持コストフィルタ代がかさむ低い(洗浄再生可能)
微細粒子の回収苦手非常に得意

工場の油煙対策ならリドエアートルネックス

製造現場や厨房の過酷な環境において、確実に油煙を除去するために選ばれているのが「リドエアートルネックス」の電気集塵システムです。従来の対策では解決できなかった悩みを解消する3つの特徴を紹介します。

水溶性・油性どちらのミストにも対応

製造現場で使用される切削油には、水分を多く含むものや油分100パーセントのものなど多様な種類があります。リドエアートルネックスの「RBシリーズ」は、これらの異なる性質のミストにも柔軟に対応。強力な帯電能力により、どのような種類の油煙であっても確実に捕集します。

二段荷電方式による高い除去性能

トルネックス独自の「二段荷電方式」を採用しています。これは、汚れを帯電させる「イオナイザー」と、汚れを吸着する「コレクター」を分離させた構造です。

この仕組みにより、目に見える大きな粒子から、従来のフィルタを通り抜けてしまう0.01㎛レベルの超微細な油煙まで、最大97%という高い効率で除去することが可能です。工場の霞んだ空気を、本来のクリアな環境へと戻します。

洗浄再生可能でランニングコストを削減

リドエアートルネックスの最大の強みは、主要パーツである集塵ユニットを洗浄して繰り返し使用できる点です。

高額な交換用フィルタを毎月のように買い替える必要がなく、廃棄物の削減にもつながります。また、空気抵抗が非常に少ない設計のため、ファンを回すための電力消費も一般的な製品の約3分の1程度に抑えられます。

さらに、面倒な洗浄作業をメーカーの専門スタッフに委託できるメンテナンスプランも用意されており、現場の負担をゼロにしつつ常に最高のパフォーマンスを維持できます。

リドエアートルネックスの導入事例

大規模工場での労働安全と設備保護

  • 導入: 計41台のオイルミストコレクターを集中的に配置。
  • 効果: 床のスベリが解消され、作業員の安全性が向上。回収オイルの再利用も可能になりました。また、オイルミストによる業務用エアコンの負荷が軽減され、故障抑制・長寿命化にも貢献しています。

【飲食店向け】近隣対策とクリーンな営業

  • 焼肉店(一人焼肉・バーカウンター)
    • 課題: 排気ダクトだけでは防げず、店前の道路に煙が充満し近隣から注意を受ける。
    • 対策: 以前の職場で効果を確信していた「リドエアートルネックス」を緊急設置。
    • 効果: 設置後は道路の煙が消失。近隣住民への配慮ができ、安心して営業を継続できています。

まとめ

油煙(ゆえん)は、単なる職場の汚れや不快感の原因ではありません。従業員の健康を脅かし、設備の寿命を縮め、ときには火災という重大な経営リスクを招く有害物質です。

「換気扇を回しているから大丈夫」という思い込みを捨て、まずは給排気バランスのチェックや、目詰まりのない高性能な除去装置の導入を検討することが、安全で持続可能な現場作りの近道となります。

特に近年の厳しい環境基準や人材不足の中、清潔で安全な職場環境を整えることは、優秀な人材を確保し、顧客からの信頼を得るための重要な経営判断です。リドエアートルネックスのような電気集塵技術を活用し、油煙のない健やかな空気環境を手に入れてください。

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