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オイルミストコレクターの選び方|目詰まりとコストを防ぐ3つの比較ポイント

金属加工の現場において、切削や研削の工程で必ずといっていいほど発生するのがオイルミストです。工場内が白く霞んで見えたり、床や手すりがベタついて滑りやすくなったりする状況は、多くの現場担当者が抱える共通の悩みです。

オイルミストを放置することは、従業員の健康を害するだけでなく、工場の空調効率を下げ、精密機械の制御盤に侵入して故障を招くなど、経営上の大きなリスクとなります。しかし、対策としてオイルミストコレクターを導入したものの、「すぐにフィルタが詰まって吸い込みが悪くなる」「予備フィルタの交換代がかさむ」といった不満を感じているケースも少なくありません。

本記事では、オイルミストコレクターの主な種類とそれぞれの特徴を整理し、導入後に後悔しないための選定基準と、運用コストを劇的に抑える秘訣をプロの視点で解説します。

オイルミストコレクターの主な3つの種類と特徴

オイルミストを捕集する装置には、大きく分けて3つの方式があります。それぞれの仕組みによって得意分野や維持費が異なるため、自社の加工条件に合ったものを選ぶことが重要です。

フィルタ式(ろ過式)

最も普及しているのが、不織布などのフィルタでミストを物理的にこし取る「フィルタ式」です。

  • メリット:構造が単純なため、初期の導入費用を安く抑えることができます。
  • デメリット:フィルタに油が蓄積するため、必ず「目詰まり」が発生します。目詰まりが始まると吸引力が急激に低下するため、定期的なフィルタの買い替えと交換作業が欠かせません。油の種類や濃度によっては、数週間から数ヶ月で交換が必要になることもあります。

遠心分離式(サイクロン式)

吸い込んだ空気を高速で回転させ、遠心力によって油分を分離・叩きつける方式です。

  • メリット:粗い粒子を分離するのに適しており、フィルタをメインとしないため、目詰まりによるトラブルは比較的少なめです。
  • デメリット:高速回転するファンや回転体が必要なため、振動や騒音が発生しやすい傾向にあります。また、1μm以下の非常に微細なミスト(油煙に近いもの)は遠心力だけでは分離しきれず、そのまま排気されてしまうケースが見受けられます。

電気集塵式(静電気式)

静電気の力を利用してミストを帯電させ、極板に吸着させて回収する方式です。

  • メリット:極板の間隔を広く取れるため、空気の通り道が塞がれにくく、微細なミストに対しても高い捕集効率を誇ります。目詰まりによる風量の低下が非常に少ないのが最大の特徴です。
  • デメリット:初期費用は他の方式に比べて高めになる傾向がありますが、フィルタの交換ではなく「洗浄」で性能を維持できるため、長期的な消耗品コストは低く抑えられます。

各方式の比較まとめ

比較項目フィルタ式遠心分離式電気集塵式
初期費用安価中程度高め
電気代高い高い低い
捕集効率フィルタ性能に依存粗い粒子が得意微細なミストに強い
維持費(消耗品)高い(交換が必要)低めほぼ不要(洗浄利用)
吸引力の持続性詰まると低下する比較的安定極めて安定

失敗しない選定の基準!確認すべき3つのポイント

カタログ上の風量数値だけで機種を決めてしまうと、現場での実用性に欠ける場合があります。以下の3つの視点で製品をチェックしてください。

対象ミストの粒子径と捕集効率

加工内容や切削速度によって、発生するミストの大きさは異なります。近年の高速加工機では、肉眼では見えにくいほど微細なミスト(サブミクロン粒子)が大量に発生します。安価なフィルタ式ではこれらを捕らえきれず、装置を通り抜けて工場内に再拡散させてしまうことがあります。「どの程度の粒子まで、何パーセント捕集できるか」というデータを確認することが環境改善の第一歩です。

メンテナンス性と消耗品コスト

「誰がいつメンテナンスを行うか」を事前にシミュレーションしておきましょう。フィルタ式の場合、予備フィルタの在庫管理や、油まみれのフィルタを交換・廃棄する手間が発生します。これらの作業時間を人件費として換算すると、数年で本体価格を上回るコストがかかっていることも珍しくありません。数年間のスパンで見たトータルコスト(TCO)で比較することが賢明です。

また、ランニングコストを考える上で見落としがちなのが電気代です。 フィルタ式は目詰まりが進むほどファンに負荷がかかり、消費電力が増大します。遠心分離式は高速回転を維持するため常に一定の電力を消費します。一方、電気集塵式は空気抵抗が少ないため、同等の処理能力でありながら消費電力を大幅に抑えられます。

火災リスクへの対策

オイルミストは可燃性です。特に油性切削油を使用している場合、ミストコレクター内部に溜まった油に引火するリスクを考慮しなければなりません。装置自体が防爆構造に近い設計であるか、万が一の際に火災を食い止める「防火ダンパー」などのオプションが充実しているかも重要な選定ポイントです。

現場の悩み「吸わなくなる」原因と解決策

導入した当初は快調でも、時間が経つにつれて「機械の扉を開けた瞬間にミストが漏れてくる」というトラブルが頻発します。この原因の多くは吸引力の低下にあります。

フィルタの目詰まりと圧力損失

集塵機には「圧力損失」という概念があります。フィルタが油で飽和すると、空気が通り抜けるための抵抗が大きくなります。これが圧力損失の増大です。ファンは回っていても、抵抗に負けて実際に吸い込む空気量(風量)が減ってしまうため、ミストをキャッチできなくなるのです。

定格風量だけで選ばない重要性

カタログに記載されている「最大風量」は、多くの場合フィルタが真っさらな状態での数値です。重要なのは、汚れが溜まった状態で「どの程度の風量を維持できるか」です。目詰まりに強い構造を選ばなければ、現場の空気環境を一定に保つことは困難です。

目詰まりなしでコスト削減!リドエアートルネックス

従来のオイルミスト対策における「目詰まり」と「維持費」の課題を解決するソリューションとして注目されているのが、リドエアートルネックスの電子式集塵システムです。

目詰まりしない電子式集塵フィルタ

リドエアートルネックスは、金属プレートの間を空気が通り抜ける電子式フィルタを採用しています。物理的な網目が存在しないため、大量のオイルミストを吸い込んでも空気の通り道が塞がれることがありません。粘着性の高い油を扱う現場でも、導入時の強力な吸引力が長期間持続し、加工機からのミスト漏れを確実に防ぎます。

消費電力1/3!圧倒的な省エネ性能

空気が通りやすい構造は、電気代の削減にも直結します。フィルタ式のように、詰まりかけたフィルタに無理やり空気を通そうとしてファンに負荷をかける必要がないため、極めて少ない電力で効率よく稼働します。

例えば、同等の処理能力を持つ一般的なフィルタ式と比較した場合、消費電力を約1/3まで抑えられるモデル(RB600など)もあり、電力コスト高騰への対策としても非常に有効です。

メンテナンスはプロに委託可能

集塵機のメンテナンスは、現場作業員にとって大きな心理的・身体的負担となります。リドエアートルネックスでは、メーカーの専門スタッフが定期的に訪問し、内部の洗浄や点検を行うアウトソーシングサービスが提供されています。

「プロによる確実な清掃」により、常に最高の集塵能力を維持できるだけでなく、現場スタッフが本来の生産業務に集中できる環境を整えることができます。

リドエアートルネックスの導入事例

大規模工場での労働安全と設備保護

  • 導入: 計41台のオイルミストコレクターを集中的に配置。
  • 効果: 床のスベリが解消され、作業員の安全性が向上。回収オイルの再利用も可能になりました。また、オイルミストによる業務用エアコンの負荷が軽減され、故障抑制・長寿命化にも貢献しています。

まとめ

オイルミストコレクター選びで最も重要なのは、本体価格という「入り口の安さ」に惑わされないことです。

  1. 長期にわたって吸引力が維持されるか
  2. 目詰まりによる生産性の低下を招かないか
  3. フィルタ交換や電気代、清掃の手間を含めた運用コストが最小限か

これらの条件を高いレベルで満たすのは、目詰まりしにくく省エネ性能に優れた電気集塵方式です。特にリドエアートルネックスのように、メンテナンスまで含めた運用を最適化できるシステムは、工場の安全管理とコスト削減を同時に実現する強力なツールとなります。

目詰まりや維持費に頭を悩ませる日々から解放され、従業員が健康的に、そして機械がトラブルなく稼働し続けるクリーンな工場づくりを目指しましょう。次の一歩として、まずは現状のミスト対策にかかっている「年間トータルコスト」を算出してみることをおすすめします。

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