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工場用電気集塵機メーカーの選び方|オイルミスト対策と換気改善のポイント

工場内に漂う独特の油臭さや、白く煙るオイルミストにお悩みではありませんか。金属加工や機械製造の現場において、切削油や潤滑油から発生するオイルミストは、作業環境を悪化させる厄介な存在です。換気扇を全力で回しても一向に霧が晴れない、あるいは集塵機のフィルタがすぐに目詰まりしてしまい、頻繁なメンテナンスに追われているという担当者の方も少なくありません。

オイルミストを放置することは、単に従業員の不快感を招くだけでなく、健康被害や転倒事故、さらには精密機器の故障や火災リスクといった、経営を揺るがす重大な損失につながります。そこで注目されているのが、静電気の力を利用して微細な汚れを除去する電気集塵機です。

本記事では、工場環境に適した電気集塵機メーカーを選ぶための比較ポイントと、効率的に換気を改善するための具体的な対策について、専門外の方でも直感的に理解できるよう詳しく解説します。

なぜ工場に電気集塵機が選ばれるのか?フィルタ式との違い

市場にはさまざまな集塵方式が存在しますが、工場のオイルミスト対策において電気集塵機が強く支持されるのには明確な理由があります。従来の主流であったフィルタ式(ろ過式)と比較しながら、その決定的な違いを見ていきましょう。

目詰まりによる風量低下を防ぐ仕組み

フィルタ式の集塵機は、不織布などのフィルタで物理的に汚れをこし取る仕組みです。安価で導入しやすい反面、粘着性のあるオイルミストを吸い込むと、短期間でフィルタの目が塞がってしまいます。これを目詰まりと呼びます。

目詰まりが始まると、空気の通り道がなくなるため、吸引力が劇的に低下します。その結果、加工機の扉を開けた瞬間に内部に溜まっていたミストが漏れ出し、工場全体へ拡散してしまうのです。

一方、電気集塵機は静電気の力で汚れを引き寄せます。内部は金属製のプレートが一定の間隔で並んでいる構造で、もともと空気の通り道が非常に広く確保されています。プレートに油分が吸着しても、空気の流れを妨げる網目が存在しないため、長期間使用しても高い吸引力が持続します。

微細なミストまで捕集する高い除去性能

加工内容によっては、煙のように微細なオイルミスト(油煙)が発生します。一般的なフィルタ式では、こうした微細な粒子(サブミクロン粒子)は網目をすり抜けてしまい、十分に除去できないことが多々あります。

電気集塵機は、粒子そのものを電気的に帯電させ、磁石のような引力で捕集します。このため、フィルタでは素通りしてしまうような0.01㎛(マイクロメートル)レベルの超微細な粒子まで確実に捉えることが可能です。工場内の視界をクリアにするためには、この捕集性能の高さが欠かせません。

ランニングコストとメンテナンス性の比較

導入時の価格(イニシャルコスト)だけを見ると、フィルタ式の方が安く抑えられる傾向にあります。しかし、長期的な運用コスト(ランニングコスト)に目を向けると、電気集塵機の優位性が際立ちます。

フィルタ式の場合、定期的な予備フィルタの購入費用と、使用済みフィルタの産業廃棄物処理費用がかかり続けます。また、詰まりかけたフィルタに無理やり空気を通そうとすると、ファンに負荷がかかり、電気代も高騰します。対して電気集塵機は、汚れた集塵ユニットを洗浄して繰り返し使用する仕組みです。

方式別の比較表

比較項目フィルタ式(ろ過式)電気集塵式(静電気式)
集塵原理網目で物理的に遮る静電気による吸着
吸引力の持続詰まると急激に低下する常に安定して持続する
微細粒子の除去苦手(素通りしやすい)非常に得意(煙レベルも対応)
電気代(消費電力)高い低い
消耗品コスト高い(買い替えが必要)低い(洗浄再生が可能)
産業廃棄物発生する(使用済みフィルタ)発生しない

失敗しない電気集塵機メーカーの選び方 4つのポイント

電気集塵機であればどれでも同じというわけではありません。自社の現場環境に最適な一台を選び、投資を成功させるためには、以下の4つのポイントでメーカーや機種を比較検討することが求められます。

1. 対象となるミストの種類(水溶性・油性)

金属加工で使用される切削油には、大きく分けて水溶性と油性があります。水溶性ミストは、蒸発しやすく、独特の腐敗臭や湿気を伴います。一方、油性ミストは引火性が高く、粘着性が強いため、火災リスクへの対策が重要です。自社で使用している油の種類を正確に把握し、その性質に最適化されたモデルを提供しているメーカーを選ぶことが失敗を防ぐ第一歩です。

2. 設置環境に合わせた形状とサイズ

工場のスペースは限られています。工作機械のすぐ横に置く個別設置型が良いのか、天井から吊り下げてスペースを有効活用するタイプが良いのか、あるいはダクトに組み込むダクト接続型が必要なのかを検討しましょう。既存のダクト設備を活かせるかどうかなど、柔軟なカスタマイズ提案ができるメーカーかどうかも確認すべき項目です。

3. 集塵ユニットの洗浄・メンテナンスの容易さ

電気集塵機は洗浄が必要な装置です。内部の集塵セルが誰でも簡単に取り外せる設計になっているかは非常に重要です。また、油まみれの部品を自社のスタッフで洗うのは負担が大きいという悩みは多くの工場が抱えています。メーカー自身が定期的に訪問し、汚れた部品を洗浄済みのものと交換してくれるサービスがあれば、現場の負担をゼロにしつつ、常に最高のパフォーマンスを維持できます。

4. 圧力損失の低さと省エネ性能

電気集塵機の大きなメリットは、空気抵抗(圧力損失)が少ないことです。これはファンを回すためのモーター出力が小さくて済む、つまり電気代が安くなることを意味します。2026年現在の電気代高騰を考慮すると、わずかな消費電力の差が年間では大きなコスト差となって現れます。

工場の換気改善とオイルミスト対策の重要性

なぜ今、これほどまでに徹底した換気改善とオイルミスト対策が求められているのでしょうか。それは、単に空気をきれいにする以上の経営的メリットがあるからです。

労働災害(転倒・健康被害)の防止

空気中に浮遊するオイルミストは、やがて床や階段に沈着し、極めて滑りやすい状態を作り出します。工場内の転倒事故の多くは、この油によるスベリが原因です。一度でも重大な労災事故が起きれば、企業の社会的信頼は大きく損なわれます。

また、従業員の健康管理も重要です。微細なミストの吸入は呼吸器系疾患のリスクを高め、独特の油臭さは頭痛や吐き気をもたらします。仕事終わりに私服に着替えても、下着まで油の臭いが染み付いてしまい、スーパーに寄ることさえためらわれるといった切実な悩みも報告されています。清潔で安心して働ける職場でなければ、優秀な人材の確保や定着は望めません。

製品品質の安定と設備トラブルの回避

オイルミストは、工場内のあらゆる設備にダメージを与えます。特に深刻なのが、制御盤や精密機械の内部への侵入です。油分が基板に付着してホコリと一体化すると、基板のショートや熱暴走を招き、高額な設備の故障やライン停止を引き起こします。

さらに、工場内の業務用エアコンがミストを吸い込むと、1年足らずで熱交換器が詰まり、故障してしまうケースも珍しくありません。オイルミストを発生源で確実に除去することは、設備全体の寿命を延ばし、突発的な修繕コストを抑えることにつながります。

工場の課題と対策による改善効果

発生している課題放置した場合のリスク電気集塵機導入後の効果
床のベタつき転倒事故、重篤な労災、安全管理不備安全性が向上し、清掃負担も軽減
工場内の霞み視察時の失注、品質への不信感クリーンな環境で取引先の信頼を獲得
エアコンの故障修理・買替費用の増大、電気代高騰空調設備の長寿命化と省エネを実現
深刻な油臭さ採用難、離職率の増加、人材不足快適な職場環境で定着率が向上
屋外への油煙排気近隣からの苦情、行政指導、ブランド毀損クリーンな排気で地域社会と共生

工場換気の課題解決ならリドエアートルネックス

これらの課題を解決し、工場の空気環境を劇的に改善するソリューションが、株式会社トルネックスが提供するリドエアートルネックスです。

工作機械のミスト除去に特化したRBシリーズ

工場の過酷な環境に耐えうる設計が施されたRB600シリーズは、工作機械から発生する大量のオイルミストを確実にキャッチします。このシリーズの大きな特徴は、水溶性・油性どちらのミストにも高いレベルで対応可能な点です。また、コンパクトな個別設置型から大風量モデルまで揃っており、1台で複数の工作機械を集約して吸引することも可能です。

二段荷電方式による高効率な集塵能力

リドエアートルネックスの最大の特徴は、独自の二段荷電方式にあります。まず、イオナイザー(荷電部)で粒子に効率よく電荷を与え、次にコレクター(集塵部)で広い極板に確実に吸着させます。この構造により、微細な煙であっても最大97%という極めて高い捕集効率を実現しています。

ダクト接続型で柔軟なレイアウトが可能

発生源となる工作機械に直接ダクトを接続し、ミストが工場全体に拡散する前に吸引する局所排気の構成が可能です。また、浄化した空気をそのまま工場内に戻す屋内排気ができる点も大きなメリットです。

外気と入れ替える換気扇に頼りすぎると、夏場や冬場の冷暖房エネルギーをすべて屋外に捨てることになり、空調コストが跳ね上がります。リドエアートルネックスで浄化した空気を循環させれば、空調負荷を軽減しながら清潔な環境を維持できるため、大幅な省エネにつながります。

リドエアートルネックスの導入事例

大規模工場での労働安全と設備保護

  • 導入: 計41台のオイルミストコレクターを集中的に配置。
  • 効果: 床のスベリが解消され、作業員の安全性が向上。回収オイルの再利用も可能になりました。また、オイルミストによる業務用エアコンの負荷が軽減され、故障抑制・長寿命化にも貢献しています。

まとめ

工場用電気集塵機メーカーを選ぶ際に最も重要なのは、単なる本体価格の安さではなく、吸引力が持続するか、メンテナンス体制は万全か、微細な粒子まで確実に除去できるかという実効性を見極めることです。

目詰まりしやすい装置は、導入後に現場の負担を増やし、結果として放置されてしまうリスクがあります。それに対し、リドエアートルネックスのような目詰まりしにくい電気集塵方式を選び、さらにメーカーのメンテナンスサービスを活用することで、管理担当者の方は本来の生産業務に集中できるようになります。

清潔な空気環境は、従業員の安全と健康を守り、設備の故障を防ぎ、さらには視察に来る顧客への信頼感にもつながります。製造現場において、クリーンな環境は企業の競争力の源泉です。まずは自社の現場でどのようなミストが発生し、どのようなトラブルが起きているのか。現状の課題を整理し、トータルコストを見据えたシミュレーションから始めてみてはいかがでしょうか。

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