オフィスや工場、商業施設の屋外に喫煙スペースを設ける際、手軽に設置できる「プレハブ型喫煙所」を検討する企業が増えています。
かつては囲いだけの簡易的な喫煙所も多く見られましたが、近年の受動喫煙防止意識の高まりを受け、煙や臭いを周囲に漏らさない「完全個室タイプ(部屋タイプ)」の需要が急増しています。
しかし、いざ導入しようとすると「本体価格はいくらなのか」「工事費はどれくらいかかるのか」「法律上の制限はあるのか」といった疑問に直面します。特に屋外設置の場合、建築基準法などの法規制が絡むため、安易な設置はトラブルの元となります。
本記事では、プレハブ型喫煙所の価格相場や設置に必要な付帯工事、そしてプレハブ以外の選択肢としての「喫煙ブース」について詳しく解説します。

プレハブ型喫煙所とは
「プレハブ型喫煙所」は、工場で製造した部材を現地で組み立てるプレハブ工法を用いた屋外ユニットです。一般的な建築に比べ低コストかつ短工期で設置できます。
屋外で利用される場面
工場や倉庫の敷地内、オフィスビルの屋上、商業施設の駐車場の一角など、屋内に喫煙室を作るスペースがない場合に利用されます。
雨風をしのげるため全天候型として利用でき、エアコンを設置すれば夏場や冬場でも快適な環境を提供できるのが特徴です。
プレハブとブース型の違い
一般的に「プレハブ」と呼ばれるものは、現場で基礎工事を行い、建築物として定着させるタイプが多いです。一方、「喫煙ブース(ユニット型)」は、よりコンパクトで設置・移設が容易な製品を指すことが多いです。
ただし、屋外に設置する場合、屋根と柱(または壁)があり、土地に定着するものは、プレハブであれブースであれ、原則として「建築物」として扱われます。
プレハブ喫煙所の価格相場
喫煙所として機能させるためには、プレハブ本体の価格に加え、基礎工事やライフラインの引き込み、法規制に対応するための設備投資が必須となります。
20フィートコンテナ(約4.5坪)を用いて喫煙所を設置する場合、本体価格とは別にまとまった費用を見込んでおく必要があります。一般的な費用の内訳と目安は以下の通りです。
- プレハブ本体(箱のみ): 約200万円
- 付帯工事費: 500万円〜1,000万円
- 内訳:基礎工事、内装工事(不燃・準不燃)、照明、電気工事、地盤調査費など
- 脱臭装置: 約200万円
- 近隣への配慮として、高性能な脱臭機の設置が推奨されます。
なお、上記金額には「バリアフリー化工事(スロープ設置など)」や「建築確認申請費用」は含まれていません。設置場所の状況や仕様によって金額は変動するため、余裕を持った予算計画が必要です。
さらに、近隣への臭い漏れを防ぐための脱臭装置や、夏場の暑さ対策としてのエアコン設置、防火対策としての内装工事などを含めると、本体価格プラス数十万円〜100万円程度の追加費用を見込んでおく必要があります。
喫煙所設置に必要な基準
屋外であっても、喫煙所を設置する際には守るべきルールや配慮すべき点があります。
建築基準法の遵守
屋根と壁があるプレハブを設置する場合、それは「建築物」となります。
一定の規模(床面積10㎡以上など)や、防火地域・準防火地域内への設置では、役所への「建築確認申請」が必要になります。これを怠ると違法建築となり、撤去命令が出る可能性があります。
換気要件と気流の管理
屋外設置の場合、屋内のような厳密な数値基準(風速0.2m/s以上)は法律上義務付けられてはいませんが、煙がこもらないように十分な換気が必要です。
また、換気扇で排気した煙が、近隣の建物や通行人の方向に流れないよう、排気口の位置や向きを考慮する必要があります。
においの配慮
「屋外だから煙をそのまま出していい」というわけではありません。
近隣住民や施設の利用者から「タバコ臭い」というクレームが来ないよう、排気口に脱臭フィルターを取り付けたり、脱臭機を併用したりする配慮が求められるケースが増えています。

プレハブ以外の選択肢
「建築確認申請の手間を省きたい」「もっと手軽に設置したい」という場合、プレハブ以外の選択肢として「喫煙ブース」があります。
屋内外対応の喫煙ブース
トルネックスの「屋内外対応 喫煙ブース」は、屋外設置に耐える堅牢な構造を持ちながら、ユニットとして効率的に設置できる製品です。
エアコンの取り付けも可能で、プレハブと同様の快適性を持ちつつ、分煙メーカーならではのノウハウが詰まっています。
高性能プラズマ集塵脱臭装置(VFL)
もし屋内にスペースが確保できるなら、「高性能プラズマ集塵脱臭装置(VFL)」も有効な選択肢です。
VFLは、トルネックス独自の脱臭メカニズムにより、臭いの原因となるタバコの粒子状物質(タール等)やガス状物質(アンモニア等)を除去し、喫煙室の外での臭い対策に役立ちます。
分煙脱臭ブース(IKBJP)、高性能プラズマ集塵脱臭装置(VFL)の導入事例
東京都の公衆喫煙所では、喫煙者のマナー向上と健康増進法改正に伴う受動喫煙防止を目的に、分煙脱臭ブース(IKBJP)、高性能プラズマ集塵脱臭装置(VFL)を導入いたしました。
■東京都/公衆喫煙所
■ご導入機種:喫煙ブース(屋内排気接続型)、高性能プラズマ集塵脱臭装置 各1台

設置前に確認したいポイント
失敗しない喫煙所作りのために、事前に確認しておくべき項目です。
設置場所の寸法・動線
設置予定地の広さだけでなく、トラックやクレーンが入れるかどうかも重要です。また、利用者がアクセスしやすい場所か、非喫煙者の動線と重ならないかどうかも検討します。
防火性と安全性
火気を扱う場所であるため、内装材は不燃材料を使用する必要があります。また、万が一の火災に備えて消火器の設置も必須です。
維持管理のしやすさ
換気扇のフィルターや灰皿の清掃など、日々のメンテナンスがしやすい構造かどうかも重要です。汚れがつきにくい壁材や、掃除しやすい床材を選ぶと管理が楽になります。
トルネックスのサポート
トルネックスは、単なる製品販売だけでなく、設置場所の現地調査から、法令適合の確認、建築確認申請のサポート(提携業者紹介等)、そして導入後のメンテナンスまで一貫して対応します。
「ウチの敷地に置けるの?」「いくらくらいかかる?」といった疑問に、専門スタッフがお答えします。
まとめ
屋外にプレハブ型喫煙所を設置する場合、本体価格だけでなく、基礎工事や電気工事、建築確認申請などの付帯費用がかかることを理解しておく必要があります。
また、近隣への配慮として、単なる「箱」ではなく、脱臭機能などを備えた「喫煙ブース」を選ぶことが、将来的なトラブル防止につながります。
喫煙スペースの導入に関するご相談は、WEB面談でも対応しています。設置規模や場所に合わせて、最適な方法をご案内します。
