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喫煙ボックスの基礎と選び方|屋内外向けモデルの特徴を整理

分煙対策が求められる中、「喫煙所を作る場所がない」「大掛かりな工事は避けたい」といった悩みを抱える施設管理者は少なくありません。そこで注目されているのが「喫煙ボックス」です。

喫煙ボックスは、省スペースで設置でき、工事負担を抑えながら法令基準を満たした分煙環境を整えられる設備です。オフィスや工場、商業施設など、場所を選ばずに導入できる点からニーズが高まっています。特に最近では、コロナ禍の影響やスペース効率の観点から、1人用のコンパクトな喫煙ボックスにも注目が集まっています。

本記事では、喫煙ボックスの基本的な仕組みや屋内・屋外それぞれの特徴、そして失敗しない選び方のポイントについて解説します。あわせて、トルネックスの1人用喫煙ボックスなどの具体的な製品についても紹介します。

喫煙ボックスとは

喫煙ボックスとは、喫煙スペースを壁やパネルで囲い、換気・脱臭機能を一体化させたユニット型の喫煙所のことです。一般的に「喫煙ブース」とも呼ばれますが、屋外に設置するコンテナ型やプレハブ型の喫煙所を指して「喫煙ボックス」と呼ぶこともあります。

喫煙ボックスの基本構造

喫煙ボックスの主な役割は、煙と臭いを周囲に漏らさないことです。

内部には強力なファンと高性能フィルタが搭載されており、タバコの煙を吸い込んで浄化します。浄化された空気は、ダクトを通じて屋外へ排出されるか、あるいはさらに高度に脱臭されて室内に戻されます(循環型)。

また、出入口で一定の風速(0.2m/s以上など)を確保することで、エアカーテンのように煙の流出を防ぐ仕組みも備えています。

喫煙室との違い

従来の「喫煙室」は、建物の壁を利用して部屋を区切り、排気設備工事を行う「建築工事」によって作られます。自由な広さに設計できる反面、工期が長く、一度作ると移動が困難です。

一方、「喫煙ボックス」は工場で生産された部材を現地で組み立てる「設備(什器)」に近い扱いです。工期が短く(1日〜数日)、移設も可能なため、オフィスのレイアウト変更やテナントビルでの導入に適しています。

利用される主な場所

  • オフィス:
    執務エリアの一角、リフレッシュルーム、廊下のデッドスペースなど。
  • 工場・物流施設:
    広大な敷地内の休憩所、屋外の空きスペースなど。
  • 商業施設:
    ショッピングモールの通路脇、駐車場の片隅など。

屋内用・屋外用喫煙ボックスの違い

設置環境によって、求められる性能や構造が異なります。

屋内用の特徴

屋内用喫煙ボックスに最も求められるのは、「臭い漏れの防止」と「省スペース性」です。

オフィスや店舗内に設置するため、わずかな煙漏れでもクレームにつながります。そのため、高性能な脱臭フィルタを搭載し、室内に空気を循環させるタイプが主流です。排気ダクト工事が不要な製品も多く、コンセントさえあれば設置できる手軽さが魅力です。

屋外用の特徴

屋外用喫煙ボックス(閉鎖型喫煙所)に求められるのは、「耐候性」と「近隣への配慮」です。

雨風に耐える頑丈な構造(ガルバリウム鋼板や強化ガラスなど)が必要であり、台風対策として基礎工事を行うこともあります。

また、屋外であっても煙をそのまま排気すると、近隣住民や通行人から「タバコ臭い」と苦情が来ることがあります。そのため、単に換気扇をつけるだけでなく、脱臭機を設置して臭いを低減してから排気するケースが増えています。

屋内外対応モデルのメリット

屋内・屋外どちらでも設置可能なモデルもあります。耐久性の高い素材を使用しつつ、高い脱臭性能を備えているため、「最初は屋内に置くが、将来的に屋外へ移動するかもしれない」といった柔軟な運用が可能です。

1人用喫煙ボックスの特徴

近年、特に需要が伸びているのが「1人用」の喫煙ボックスです。

小規模スペースへの設置

「喫煙所を作りたいが場所がない」という施設に最適です。畳半畳分ほどのスペースがあれば設置できるため、オフィスのデッドスペースや通路の脇、給湯室の一角などを有効活用できます。

臭い・煙の拡散を抑える仕組み

1人用ボックスは容積が小さいため、換気効率が非常に高く、煙が瞬時に吸い込まれます。また、個室であるためドアの開閉頻度が低く(利用者が入ってから出るまで開かない)、人の出入りによる気流の乱れが少ないため、煙が外に漏れにくいというメリットがあります。

工事不要・移設しやすい構造

多くの1人用ボックスは、組み立て式でキャスター付きのものや、分解・再組立が容易な構造になっています。大掛かりな工事が不要で、コンセントに挿すだけで使える循環型が多いため、導入のハードルが非常に低いのが特徴です。

喫煙ボックス導入時のチェックポイント

最適な喫煙ボックスを選ぶために、以下のポイントを確認しましょう。

分煙性能(吸引・脱臭)

特に屋内設置や、近隣に近い屋外設置の場合、脱臭性能が重要です。

タバコ特有の悪臭成分(アンモニア、アセトアルデヒド、酢酸など)や、総揮発性有機化合物(TVOC)をどれだけ除去できるか、メーカーのデータを確認しましょう。また、フィルタの性能だけでなく、煙を逃さず吸い込む「気流設計」が優れているかもポイントです。

設置スペースとサイズ

利用人数と設置場所の広さのバランスを考えます。

1人用ボックスは省スペースですが、利用者が多い場合は待ち時間が発生します。逆に大きすぎるボックスは場所を取り、無駄なコストになります。ピーク時の利用者数を想定し、適切なサイズや台数(1人用を複数台置くなど)を検討しましょう。

維持管理のしやすさ

喫煙ボックスは定期的なメンテナンスが必要です。

フィルタ交換の頻度や手間、灰皿の清掃のしやすさなどは、日々の運用負担に直結します。また、屋外設置の場合は、換気扇や脱臭機のメンテナンスも重要になります。メンテナンスサポートが充実しているメーカーを選ぶと安心です。

トルネックスの分煙脱臭ブースについて

分煙対策の専門メーカーであるトルネックスでは、屋内外のニーズに対応した高性能な喫煙ボックスを提供しています。

分煙脱臭ブース(IKBJP)

分煙脱臭ブース(IKBJP)」は、オフィスや商業施設に最適な屋内用喫煙ボックスです。

サイズバリエーションが豊富で、設置場所に合わせて柔軟にレイアウトできます。改正健康増進法に対応し、強力な集塵脱臭機能を組み合わせることで、煙や臭いを徹底的に除去します。

1人用分煙脱臭ブース(IKCJP)

1人用分煙脱臭ブース(IKCJP)」は、究極の省スペースを実現した製品です。

工事不要で、100V電源さえあればどこでも設置可能な循環型ブースです。厚生労働省の技術的基準(TVOC除去率95%以上など)をクリアしており、周囲に臭いを漏らしません。人感センサーによる自動運転で省エネ性能も高く、個室タイプなので感染症対策としても有効です。

まとめ

喫煙ボックスは、限られたスペースで手軽に、かつ法令基準を満たした分煙環境を実現できるソリューションです。

屋内であれば「脱臭性能」と「省スペース性」、屋外であれば「近隣配慮(脱臭)」と「耐候性」を重視して選ぶことが成功の鍵です。特に1人用ボックスは、場所を選ばず設置できるため、スモールスタートでの分煙対策におすすめです。

自社の環境にはどのタイプのボックスが合うのか、設置場所やコストでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

製品の比較や導入相談はWEB面談でもご案内しています。専門スタッフが最適なプランをご提案します。

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