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喫煙ブースメーカーの選び方|特徴・性能・比較ポイントを整理

「オフィスに喫煙ブースを置きたいが、どのメーカーを選べば良いかわからない」
「法令に対応した喫煙所を作りたいが、なるべくコストを抑えたい」
喫煙環境の整備を進める担当者様にとって、最適なメーカーや製品を選ぶのは容易ではありません。市場には多くのメーカーが存在し、それぞれ得意とする分野や製品の特性が異なるからです。実は、分煙関連のメーカーは大きく2つのタイプに分けられます。

一つは、改正健康増進法に対応した「脱臭機能付き喫煙ブース」を製造するメーカー。

もう一つは、法律とは直接関係なく、喫煙環境を良くするための「分煙機(空気清浄機)」を製造するメーカーです。

法令遵守を最優先するなら前者、既存の喫煙所の環境改善を目指すなら後者、といった具合に、目的に応じて選ぶべきメーカーは変わります。しかし、実際の現場では「法令も守りたいし、コストも抑えたい」「既存の部屋を活用したい」といった複合的なニーズがあるはずです。

本記事では、喫煙ブースメーカーを比較検討する際に押さえておくべき基礎知識から、機能やコストの比較ポイント、そして運用後のメンテナンスまでを網羅的に解説します。

喫煙ブースメーカーを比較する前に知っておきたい基礎

まずは、喫煙ブースの種類と、選定の前提となる基礎知識を整理しましょう。

喫煙ブースの基本構造

喫煙ブースとは、喫煙スペースを壁やパネルで囲い、換気・脱臭設備を組み込んだユニット製品です。基本的な役割は「煙を外に漏らさないこと」と「内部の空気を浄化すること」です。

構造としては、ファンで空気を吸い込み、フィルタを通して煙の粒子や臭いを除去する仕組みが一般的です。屋外へ排気ダクトをつなぐ「排気型」と、浄化した空気を室内に戻す「循環型」があります。

屋内用・屋外用の違い

設置場所によって求められる性能が異なります。

  • 屋内用:
    オフィスの執務エリアや商業施設の通路脇などに設置されます。そのため、「高い脱臭性能」と「省スペース性」、そして「デザイン性」が重視されます。特に循環型の場合、臭いを室内に戻さないための高性能なフィルタが必須です。
  • 屋外用:
    建物の屋上や敷地内の空きスペースに設置されます。雨風に耐える「耐候性」や「頑丈さ」が求められます。近隣への配慮として、煙を拡散させないための脱臭機能が必要な場合もあります。

喫煙室との違い

「喫煙室」は、内装工事を行って部屋そのものを喫煙場所にする方法です。一方、「喫煙ブース」は、完成した製品を設置するだけで喫煙所として機能します。

ブースの最大のメリットは、「工事が少なくて済む(または不要)」点と、「移設が可能である」点です。テナントビルなどで大掛かりな工事ができない場合や、将来的なレイアウト変更の可能性がある場合に適しています。

喫煙ブースメーカーが提供する主な機能

各メーカーの製品を比較する際、カタログスペックのどこに注目すべきかを解説します。

吸引性能とフィルタ構造

「煙をどれだけ吸い込めるか」は最も重要な性能です。

吸引力が弱いと、ブース内に煙が充満し、利用者の服に臭いが染み付いたり、ドアの開閉時に煙が外へ漏れたりします。また、フィルタの性能も重要です。タバコの煙には粒子状物質(粉塵)とガス状物質(ニオイ)が含まれています。これらを効率よく除去するために、電気集塵機や活性炭フィルタ、特殊吸着剤など、各社独自の技術が採用されています。

設置方式(工事の有無)

導入の手軽さを左右するのが設置方式です。

  • 簡易設置型(循環型):
    コンセントがあれば設置できるタイプです。排気ダクト工事が不要なため、導入コストと工期を大幅に圧縮できます。ただし、法令(改正健康増進法)の経過措置基準を満たす高い脱臭性能が求められます。
  • 工事型(排気型):
    ダクト工事を行い、煙を屋外へ排出するタイプです。ランニングコスト(フィルタ交換など)を抑えやすい傾向がありますが、設置場所が限られ、初期工事費がかかります。

維持管理のしやすさ

喫煙ブースは「置いて終わり」ではありません。使い続ければフィルタは汚れ、性能は落ちていきます。

フィルタ交換の頻度や手間、清掃のしやすさは、運用の負担に直結します。メーカーによっては、メンテナンスをパッケージ化して提供しているところもあります。

喫煙ブースメーカーを選ぶ際の比較ポイント

複数のメーカーを比較検討する際は、以下の視点で自社の状況にマッチするかを確認しましょう。

設置場所・用途との相性

設置場所・用途との相性をみてみましょう。

設置場所選定ポイント
オフィス静音性が高く、臭い漏れがない循環型ブースが適しています。人感センサーによる省エネ機能などもチェックポイントです。
商業施設・飲食店デザイン性が高く、客席の雰囲気を壊さないものが好まれます。また、ピーク時の利用人数に対応できる処理能力も必要です。
工場粉塵や汚れに強く、大人数が利用できる耐久性の高いモデルや、屋外設置可能なモデルが選ばれます。

本体価格と維持コスト

本体価格だけでなく、トータルコストで比較することが重要です。

安価なブースを選んでも、フィルタ交換の頻度が高かったり、電気代がかさんだりすれば、長期的なコストは高くなります。また、故障時のサポート体制や保証期間も確認しておきましょう。

省スペース性とデザイン

限られたスペースに設置する場合、サイズ展開が豊富なメーカーが有利です。1人用から複数人用まで、デッドスペースを有効活用できるラインナップがあるか確認しましょう。また、ガラス面を多くして圧迫感を減らすなど、デザインの工夫も重要です。

屋内外対応が可能な喫煙ブースの特徴

近年ニーズが高まっているのが、屋内外どちらの環境にも対応できる柔軟性の高い喫煙ブースです。

設置の柔軟性

オフィスの移転や工場のレイアウト変更があっても、同じブースを移設して使い続けられる製品は、資産としての価値が高いと言えます。分解・組立が容易な設計になっているかどうかもポイントです。

天候・環境への適応

屋外設置の場合、錆に強い素材(ガルバリウム鋼板など)を使用しているか、エアコンの取り付けが可能かなど、過酷な環境でも快適に利用できる仕様になっているかが問われます。

臭い漏れ対策

屋外であっても、近隣住民や通行人への配慮(受動喫煙防止)は必須です。単に囲うだけでなく、脱臭機能を備えた換気システムを搭載しているブースであれば、臭いトラブルのリスクを大幅に低減できます。

メンテナンスサービスも実施

ブースや分煙機に内蔵している、煙やニオイを取るフィルタは消耗品です。使えば使うほど機能は落ちていきますので、定期的なメンテナンスが必要です。

しかし、お客様の方で定期的にフィルタを交換したり清掃したりするのは、手間がかかり、忘れがちになるものです。そこで、メーカーが定期的なメンテナンスサービスを提供しているかどうかも重要な選定基準になります。プロに任せることで、常に最適な性能を維持し、管理担当者の負担をゼロにすることができます。

トルネックスの喫煙ブースの強み

トルネックスは、単なる「ブースメーカー」でも「分煙機メーカー」でもありません。その両方の機能を持ち合わせ、さらに喫煙所全体の環境改善をトータルで提案できる「喫煙所コンサルティング企業」です。

あらゆるニーズに応える製品ラインナップ

  • 分煙脱臭ブース(IKBJP):
    改正健康増進法の技術的基準(TVOC除去率95%以上など)をクリアした、屋内用・循環型の喫煙ブースです。ダクト工事不要で、置くだけで法令適合した喫煙所を作れます。
  • 分煙機(トルネードカウンター等):
    既存の喫煙室に設置し、煙の拡散を防いで環境を改善するための高性能な分煙機です。
  • 高性能プラズマ集塵脱臭装置(VFLJP):
    既存の喫煙室の天井裏などに設置し、強力に脱臭して排気することで、不足しがちな換気風量を補い、法令基準をクリアさせるための装置です。

「既存喫煙所の適法化」という選択肢

ここがトルネックスの最大の強みです。

喫煙ブースを新設するのは簡単ですが、コストがかかります。もし、すでに喫煙室があるのなら、それを活かして法令に適合させる方法があります。

例えば、既存の換気扇では風速が足りない場合、高性能プラズマ集塵脱臭装置(VFLJP)を追加して室内排気を併用したり、エアカーテンを設置して気流を制御したりすることで、大規模な改修工事をせずに「適法化」できるケースがあります。

このように、お客様の現状に合わせて「最も費用対効果の高い方法」を提案できるのがトルネックスです。

充実のサポート体制

  • メンテナンス:
    全国対応のメンテナンス網を持ち、定期的なフィルタ交換や点検を行います。
  • 喫煙所リメイクサービス:
    壁紙の張り替えやクリーニングなど、古くなった喫煙所を蘇らせるサービスも提供しています。
  • 衣服消臭:
    喫煙後の「戻り臭」対策として、衣服消臭エアカーテンなどもラインナップしています。

屋内外対応喫煙ブース+ 高性能プラズマ集塵脱臭装置の導入事例

千葉県の空港では、国際交流を支える国際拠点空港として、トルネックスの屋内外対応喫煙ブース+ 高性能プラズマ集塵脱臭装置を導入いたしました。

■千葉県/空港
■屋内外対応喫煙ブース+ 高性能プラズマ集塵脱臭装置

まとめ

喫煙ブースメーカーを選ぶ際は、製品スペックだけでなく、「自社の課題をどう解決してくれるか」という視点が大切です。

新設するなら工事不要のブースが便利ですが、既存の喫煙室があるなら、それを活かして適法化する方がコストを抑えられるかもしれません。

トルネックスなら、ブースの導入から既存設備の改善、メンテナンスまで、あらゆる手段を用いて最適な分煙環境を実現します。

「今の喫煙室をどうすればいいかわからない」「ブース導入と改修、どっちが得か知りたい」という方は、ぜひWEB面談をご利用ください。専門スタッフが現状をヒアリングし、ベストなプランをご提案します。

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