喫煙室に空気清浄機や喫煙所システムを設置する場合にも換気扇は必要です。喫煙室から煙が漏れないようにするために、喫煙室入口で0.2m/s以上の喫煙室に向かう空気の流れができるように排気量を設計する必要があるからです。ただし、0.2m/s以上の排気設備を取り付けても、喫煙室内の環境を厚生労働省の推奨している0.15mg/m3以下にするためには、排気をさらに増強するか、空気清浄機を設置することになります。空気清浄機の場合、フィルタで煙を清浄しますので、定期的なフィルタの交換が必要です。
では、排気設備の風量が大きければ、空気清浄機のようなフィルタはありませんので、メンテナンスは要らないのでしょうか?下の写真は喫煙室の排気ダクトファンと排気ダクト内を撮影したものです。このように、ファンやダクトにヤニが付着して、ホコリが付くことでファンの能力が落ちて排気が弱まったり、ダクトが詰まってきちんと排気できなくなる場合があります。こうなると排気ダクトやファンの清掃、又は交換が必要になるので、コストが非常にかかってしまいます。
排気ダクトの汚れを防ぐには、フィルタで煙を集塵してから、排気口にきれいな空気を送るトルネックスタワーをお勧めします。また、その他の喫煙所システムでもヤニや粉塵に高い効果を発揮しますので、排気設備の汚れを軽減できます。喫煙室を検討される時には、設置後の運用についてもご検討ください。