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ご担当者:
株式会社トルネックス
技術部 部長 浦田 浩作 / 技術部 製品設計課 野口 昭
技術部 製品設計課 黒田 健介
・敬称略
・所属及び役職、呼称につきましては、公開当時のものです。
‐『プッシュブル換気装置』はどういう経緯で開発しましたか。
浦田
手術などで切り出した組織や臓器はホルマリンに浸けて保存します。ホルマリンは有害な物質のため、作業する方が吸い込むことを防ぐ機器をつくれないかという要望をお客様からいただいたのが始まりです。2009年に「特定化学物質障害予防規則(特化則)」という法律が改正されたことで、市場のニーズが一気に拡大しました。
‐開発ポイントを教えてください。
野口
排気と給気の両方を設けて、一様流(いちようりゅう)という整流された風が流れている空間をつくることが大事です。風量が強ければ良いということはなく、空気の乱れをなくし、均一な風速がある空間をつくるのが難しかったです。最初に開発したのは卓上型ですが、本体の形状、給気口や吸い込み口から離れた大きさ、風量など、基本的な部分から開発をスタートし、いろいろな形状・構造のパターンを試しました。
浦田
喫煙所システムのノウハウを応用し、吸い込み口から離れたところからも確実に集塵できるのが、プッシュブル換気装置です。扇風機の風のような乱れた風ではなく、煙が糸のように乱れなく流れていくような気流をつくらなければなりません。風の流れを目で確認するための可視化装置を作成するところから始めました。
黒田
乱れのない気流をつくるために、給気する側のファンの吹き出し口のところに流れを整えるための部材をつけていますが、その選定で苦労しました。金網やプラスチックの格子の形状、いろいろなパターンで試しました。
また、ファンがスペックオーバーになると気流が乱れるため、ピンポイントを狙っていかないといけません。ファンの選定も難しく、かなりの種類を試しました。マネキン人形を作業者の代わりに置いてみて、気流の乱れが発生しないかどうかの実験もしています。